ゲームソフトのレビュー ゴッドオブウォー

【本音でレビュー】ゴッドオブウォーをプレイした感想【ネタバレ無し】

2018年4月21日 ゲームイズベスト

2018年4月20日(金)に発売されたPS4ソフト「ゴッド・オブ・ウォー」を遊んでみました。

今作はギリシャ神話ではなく、北欧神話が舞台になっていたりクレイトスが老けていたり、アトレウスという息子がいたり、視点変更されていたり過去作とはガラリと変わった内容でした。

今回は中盤までゴッド・オブ・ウォーをプレイした感想などを正直に書いていきます。

クレイトスがウザい!(笑)

God of War

まずは主人公クレイトスがウザいです(笑)どうウザいかといいますと息子アトレウスへの言い方や態度ですね。なぜそんな言い回ししかできないんだと突っ込みたくなります。

なんと言いますか例えるなら嫌な先生というか上司でしょうか。まだまだアトレウスは子どもです。なのに言い方が冷たすぎるんですよね。アトレウスが弓を射ろうとすると「ここからで届くのか?」と嫌らしい感じで言ってきます。なんというか遠回しに嫌味っぽく言うというか、そんな言い方しなくてもいいだろうという言い方をするんですよね。ここからだと届かないだろうからもう少し近づいてからのほうがいい」とか言えばいいんですけど。子どもへの言い方が分かってないというかなんというか。

一言一言が冷たいんですよ。本当に。プレーヤーはクレイトスを操作してるはずなのにアトレウスに感情移入してクレイトスが嫌な上司や先輩に感じてたまりません。

息子のアトレウスに感情移入してしまう

God of War

あんな言い方をされてアトレウスが鬱病になってしまわないか心配です(笑)母親が亡くなり、あの親父と二人でこれから行きていかないといけないとか私だったら旅もせずに家出を考えるレベルです。

怒られたり嫌味を言われる耐性がないひとには序盤のクレイトスとアトレウスのやり取りは辛いかもしれません。

担当の声優さんには申し訳ないですがFF15のグラディオを思い出しましたね。ノクトへの言い方がいちいち腹立つのにソックリです。(あとあと調べたらグラディオと同じ声優さんだったんですね。申し訳ないです。声優さんは悪くないです!キャラクターが悪い!(笑)

クレイトスの態度の変化が面白い

散々、クレイトス(グラディオ)に文句を言ってきましたが物語が進むとクレイトスの言葉や態度に徐々に変化が見られるんですよね。

アトレウスが成長してるというのもあるのでしょうが、序盤のただ冷たいだけの言い方とは違い褒めるときはしっかり褒めるようになります。よくやった、とクレイトスが言ったときは耳を疑いましたね(笑)それくらい序盤の態度や言葉が嫌いだったので。アトレウスが辛そうなときなど序盤はただ黙ってみていたりだったのですが、手を肩に添えたり徐々に態度にも変化が見られます。

序盤でも手を添えようとして添えきれなかったり可愛い部分もあるんですけどね(笑)やっぱり最初は父親としてどう接したらいいのか分かっていなかったのだと思います。この変化が少しずつ見れるのはホントいいですね。

アトレウスの子どもらしさがしっかり出てる

アトレウスはまだ子どもですが、子どもらしさがしっかり出てますね。弓を持ってませたキャラなのかと思っていましたが決してそんなことはなく、しっかり子どもらしいところが見れます。

声が響くところに言ったら「やっほー」と叫んでクレイトスに怒られたり(笑)、クレイトスに昔話を聞かせてよと頼んだり。親子らしさも少しずつ見れるようになってきます。ただ、クレイトスの昔話が子どもにするような話ではないことばかりでしたけど。ウサギとカメの話が出たのは驚きましたけど。

また、ほとんどクレイトスが言うことには「はい」と言って従っているのですが途中で調子に乗ってしまうシーンなどもあったり、反抗して強気な態度をとったりする場面も見れます。反抗的な態度をとるアトレウスに対してどう接したらいいのか分からないクレイトスが頭ごなしに怒ったりするところもまだ慣れてないんだろうなーと思わされます。この辺も今作の見どころの一つだと思いますね。

ただ、私はアトレウスにかなり感情移入してしまってるので思わず一緒になんで!?どうして!?とクレイトスに言いたくなってます(笑)

視点は見やすくて悪くない

では戦闘などゲーム内でのお話ですが、まず一番は視点変更ですよね。過去作は見下ろし型でしたが今作はTPSのようにクレイトスの背後にカメラがあります。この変化が一番大きな変化ではないでしょうか。

酔うという人もいるようですが私は操作しやすく良い変更だったなと思います。戦闘の難易度は高めになっていますが、慣れてくると敵の動きもしっかり見れるので戦いやすい印象です。

背後などは見れませんが、狙われてる場合は表示が出ますので戦いにくいということはありません。謎解き時にカメラを回してあたりを見回すのもラクですよ。主観視点もあったら良かったのになと思ったりもします。

戦闘の難易度は高め

God of War

戦闘はゴッド・オブ・ウォーシリーズが初めて、アクションゲームは苦手という人には最初は操作に慣れるまで難しく感じるかもしれません。

視点は見やすいですが簡単に無双できるというわけではありません。難易度ノーマルでも雑魚相手にゴリ押しで無双は厳しいですね。あっという間にクレイトスの体力が無くなるので死にまくります(笑)雑魚はもちろんトロルなど大型モンスターの攻撃はしっかり回避、ガードしないと体力がもちません。

回復アイテムも少なめですし回復量も少ないです。自動回復のゲームが多い中自動回復がないのも辛いところです。ただ、アイテムによっては攻撃のスローモーション時に体力を回復してくれるものもあったりしますので装備を整えれば少し楽になりますよ。龍が如くとかに慣れてる人は戦いやすいかもしれませんね。

アトレウスとの連携でさらに戦いやすく

アトレウスとの連携も重要になっています。序盤は弱いアトレウスもストーリーが進むに従って敵の動きをとめたり、様々な攻撃方法が追加されます。なぜか弓を飛ばすと狼が出てきたり(笑)

遠距離にいる敵はクレイトスでも倒すことはできますが、四角ボタンを押せばアトレウスが弓を放ってくれますので簡単です。敵を引きつけてくれることもあるので大勢と戦闘するときは囲まれにくくなったりします。

クレイトスが死んでしまった場合もあるアイテムを持っているとアトレウスが蘇生してくれます。すぐゲームオーバーになってしまう人はストーリーの途中で鍛冶屋にてアイテムが買えますので買っておきましょう。

イベントシーンからゲーム画面への移行がスムーズ

グラフィックの綺麗さが評判でしたが本当にイベントシーンから通常のゲーム画面への移行がシームレスですね。

イベントが終わって操作できるようになるとカメラがクレイトスの背後に回るのですが、この流れでブラックアウトはもちろんありませんし、画質も落ちません。イベントシーンのキレイなものがそのまま動くような感じです。他のゲームだとバットマンとかTHE ORDERと同じですね。あとはゲームが始まったらロードもありません。イベントシーンで待つ必要が全く無いです。

ゲーム中、常に裏で読み込みをやってるという話を聞きましたね。これもストレスフリーで良いですね。さすがにコンティニュー時は少し待ちますけどほとんど気になりません。

似てる敵が多い

God of War

北欧神話が舞台ということで聞いたことがある名前のモンスターが多いのですが、雑魚はもちろんボスも似てる敵が多いです。色違いのトロールがたくさん出てきます。オーガ、トロール、ソウルイーターなどボス?中ボスも色違いが多いです。攻撃方法も同じなので戦いやすいといえばそうですが、またトロルかよという気持ちは正直あります。

同じモンスターだとクレイトスの攻撃モーションも同じなのでちょっと飽きは出てきます。R3ボタンで敵を掴んでフィニッシュ攻撃を繰り出せるのですが、トロルなどは毎回よじ登って斧を使ってという同じ攻撃方法です。

仕方ないといえばそうなのですが、色違いの敵が多すぎるのはちょっと残念でした。後半になれば神など出てきますのでこの辺は個性があると思いますけど。

戦闘や移動のモーションが同じものが多い

God of War

戦闘のフィニッシュなど正直、使い回しのモーションも多いですがマップ移動時のアクションもちょっと見飽きてくるときもあります。ドアを開けたり何か持ち上げて下をくぐったり。登れる場所も登れる印のようなものがあるところを登りますので、あれ?ここどこかで見たことあるような?となぜかデジャヴ体験をしてしまいました(笑)

その都度その都度違うモーションにするわけにもいかないので仕方ないのですが、ちょっと部屋と部屋の移動で何かを持ち上げたりすることが多すぎた気もしましたね。

普通に通れてよかったのでは?と思えるところが多かったです。

あ、謎解きは別ですよ。アレは面白いです。

リヴァイアサンを使った謎解きは何度やっても面白い

God of War

マップ移動時の石をどかしたり、狭いところを通るモーションに見飽きてしまったと言いましたが、リヴァイアサンを使った謎解きは何度やっても飽きませんね。

リヴァイアサンの凍らせる効果を使って歯車を止めたり、投げて何かをまわしてギミックを操作したり。これもやってることは毎回同じですが、その場所ごとに動かす順番やギミックの場所が全然違うので毎回新鮮な気持ちで謎解きができます。

何をどうしたら動くのか分からずにウロウロすることもありますが、思わぬ場所が動いたりするのでとりあえずリヴァイアサンを投げてみるといいかもしれません。先にすすめるようになったときはスカッとしますよ。

さらに途中からアトレウスも謎解きに協力してくれます。クレイトスは入れないところに入ってもらって誘導したり、アトレウスの足場を作ってあげたり。アトレウスの弓を使ったギミックもあります。

さっき書いたただのマップ移動時のドアを開けたり、倒れた柱を起こしたりするのは手間ですが、こういった謎解きは多くても楽しめます。

体力やレイジゲージの上限アップが手間

God of War

この謎解きのひとつに宝箱の開封もあります。普通の宝箱はクレイトスが殴って破壊して開けるのですが、ルーン文字でロックされた宝箱もあります。この宝箱の中身はクレイトスの体力ゲージとレイジゲージの上限をアップさせるアイテムが入っています。

しかも3個揃えないと上限が上がらないので可能な限り取り逃がさないようにする必要があります。この方法で上限が上がるのでどんどん先に進めたい人には手間かもしれませんね。

体力やレイジゲージは経験値だけで上がってくれる仕様だとラクだったかもしれません。

普通の先に進むための謎解きは楽しめるのですが、この体力ゲージのための謎解きやちょっと手間に感じてしまいました。

オープンワールドじゃないけど行ける場所が多くて先になかなか進まない(笑)

God of War

今作はオープンワールドゲームではないのですが、行ける場所が多いです。おかげで寄り道ばかりしてしまって先に進みません(笑)

サイドミッションもたくさん用意されていますし、メインストーリーはそっちのけであちこちボートで回ってます。序盤は行ける場所は少ないのですが、途中から一気に広くなるのでどこから行ったらいいか困ってしまいます。

God of War

クレイトスはまっすぐ目的の地に行きたいようなのですが、プレーヤー側としては体力ゲージも上げておきたいですし装備も充実させたいのであちこち回って宝探しをしています。

工芸品や船の船首などコレクションアイテムもあるので隅々散策するのもいいと思います。ストーリーはなかなか進みませんけどサイドミッション中もクレイトスとアトレウスの世間話が聞けたりするので面白いですよ。序盤は嫌な言い方しかしていなかったクレイトスがアトレウスに何かお話してよと言われてボートを漕ぎながら昔話を聞かせたりします。

グロいグロいグロい!(笑)

謎解きやクレイトスとアトレウスのやり取りが面白いのはいいのですが、やっぱりこのゲームはグロいです。通常攻撃はそこまでありませんが、フィニッシュ時の攻撃方法などはグロいです。

イベントシーンはかなりぶっ飛んでます。グロいゲームに耐性がない人はちょっとプレイするのは考えたほうがいいかもしれません。今作は国内版も規制なしということだったので、つまりそれほどグロくないのだろうと思っていました。

それでもやっぱりグロいです。私は夢に出ました(笑)公式トレーラーなどはグロい部分をかなり省いていますので実況動画などを見てからのほうがいいと思います。

ゴッドオブウォーを遊んでも立派な父親にはなれないと思うけど面白いよ(笑)

さて、今回はゴッドオブウォーをプレイした感想を書いてみました。戦闘の難易度などは高めだと思いますが、難易度を下げれば簡単になりますしストーリーだけを楽しみたいという人にもオススメできるゲームだと思います。グロは注意ですけどね。

また、今作のクレイトスは過去作に比べて少し大人しいというか(まだ中盤ですが)ちょっと昔と違います。年齢や息子ができたことなどで変化があったのかもしれません。

ただ、公式が言っているゴッドオブウォーを遊ぶことで立派な父親に慣れるとか親子の関係を学べるっていうのは無いかなと思います(笑)現実離れしすぎてますからね(笑)

ただ、クレイトスの息子に対する変化は面白いですよ。徐々に優しくなるわけではありませんが態度や言葉が変わってくるのを見てるとほっこりした気持ちになります。

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